おしえて南花台
第8回 たいちろうのぱん店主 井手太市郎さん

今回は、南花台4丁目にある、たいちろうのぱん店主の、井手太市郎さんにお話をお伺いしました。

たいちろうさん

Q:自己紹介をお願いします 
2008年から南花台でパン屋をはじめました『たいちろうのぱん』店主の井手太市郎です。自分でお店を始めるまでは、大阪市内や京都市内のパン屋で働きながら、パンの技術を学びました。
パン屋オープンの際は、夫婦ともに河内長野出身ということもあり、迷いもなくこの土地でのオープンを決めました。

 

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お客様には、たくさんの種類のパンを食べていただきたいという思いで、オープンしてから8年間、同じ種類のパンであっても、食感や生地にこだわりを持ち、「美味しいパン、気軽に寄れるパン屋さん」をめざしています。

 

Q:お店のオープンが決まってから、いろいろなご苦労はありましたか?
オープンまでは、お店の内装から設計、パンの材料選びなど、考えることが山ほどありましたが、どんなパンを作るかは修業時代から、奥さんと一緒にイメージを膨らませながら決めていたので、比較的スムーズに進めることが出来ました。
しかし、オープンしてからが大変でした。自分たちがイメージしていたパンと、お客様の求められているパンの違いを感じることもありました。そしてオープンから1年ちょっとしたところ、いろいろな行き詰まりを感じ、数か月もの間お店をお休みさせていただきました。この時に、お店を長年続けていくことの大変さを知り、そこで何年も、何十年も個人店を営んでいるお店のすごさを感じました。この休みの間に、すべてのパン生地の改良、そして一緒にパン作りの手伝いをしてくれるスタッフを見つけることが出来ました。

 

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サポート事務局:いろいろ悩まれたり、考えられたりした苦労があったからこそ、すてきなスタッフさんとの出会いがあったり、現在のお店につながっているんですね。
Q、今年は地元のシェフとのコラボ企画のパンが大好評だったと思うのですが、ご自身はどう感じましたか?
日々改良を重ねているパンですが、今年は地元シェフや、農園さんと企画した期間限定コラボぱんをたくさん販売することができました。地元でのイベントに出展させていただいたことがきっかけで、知り合いになった方々です。知り合ってから、お店に食事に行かせてもらうようになると、すご腕のシェフばかりで、「こんな味をパンでも出せたらすごくおいしいパンができるんじゃないか」「地元にこんなおいしいお店があることをもっと知ってもらいたい」と、思うようになり、コラボパンのご協力をお願いしました。また、地元の農家さんからも採れたての新鮮な野菜や果物を使用させていただきました。自分たちも今回のコラボパンをするまでは、河内長野でもこんな野菜や果物が作られていることを知らなかったので、知ったときは驚きと感動の気持ちでした。
そして、皆さんがコラボパンを快く引き受けて下さり、すてきな商品が出来上がりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。たいちろうのぱんとのコラボパンをきっかけに、少しでも地元のお店、地元の果物や野菜の良さを知っていただけたら、うれしく思います。

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※今までの地元シェフや、農園さんとのコラボぱんの一部です。
左上段から千代田靖浩さん・Bbカフェさん・近咲暮さん  左下段、イタリアーノアランチャさん・川端ファームさん

 

Q:パンへのこだわりと、種類の多さでも地元の皆様に愛されるお店ですが、最近では遠くから買いに来られるお客様も多いですよね?なにかきっかけがありましたか?

2015年に第一回奥河内ロゲイニング大会が、河内長野市で開催されたのですが、その大会にうちのスタッフが出ることになったことがきっかけで、担当の方とお話をする機会がありました。そのご縁でロゲイニング大会の景品を提供させていただいたり、お店自体がチェックポイントになったり、それ以降全国から来られるロゲイニングファンの方々を中心に、お店に来てくださる方も多いですね。
また、第1回開催の時に参加されているお客様がすごく楽しそうだったので、第2回目も同じようにチェックポイントにさせていただいています。大会当日は、本当に多くのお客様でにぎわっていますので、僕たちもスタッフも自然と笑みがこぼれますよ。

 

サポート事務局:ロゲイニング大会は第3回も開催決定しているようなので、また来年が楽しみですね。

 

Q.南花台にお店を作られてよかったなぁと思うことや、今後どのようなお店になりたいかをお聞きします。

南花台は、まちの中心にスーパーがあり、医院など医療機関も多く、すべてが歩いて行ける範囲なので便利なことが多いです。都会で忙しなくパン屋をするよりは、生活の中のひとときにパン屋に来ていただけて、一人一人のお客様と近い位置でお付き合いできることが、うれしく思います。
また、今年4月には、旧南花台西小学校跡地に、看護学校が出来るそうです。若い学生さんが南花台に来てくれて、この先も自分の子供たちが育っていく、南花台全体が活性化されていけばいいなぁと思っています。
また、看護学校に近い場所に自分のお店があるので、外から来る学生さんたちと、地元の人やお店や農家さんとの懸け橋になれるように、考えていこうと思います。まずは、もっともっとおいしいパン作りを目指して、皆さんの笑顔が作れる場所になればいいなと思います。
サポート事務局:今後も地元の活性源となれるように、おいしいパンをたくさん作って皆さんに笑顔を届けてくださいね!

 

たいちろうのぱんの詳しい情報は

咲っく南花台のこちらのページからご覧いただけます

 

取材日2016.12.19 <咲っく南花台サポート事務局>